管理栄養士を目指したきっかけを教えてください。
“食べる”が変われば“動ける”が変わる!体の弱さを克服した僕の食事改革
私はサッカーやフットサルに取り組んでいましたが、体があまり強くなく、風邪をひきやすい体質でもあり、なかなか選手として思うように活躍できずにいました。
トレーニングを重ねても筋力がつかず、練習の疲れもなかなか取れずに悩んでいた時期がありました。そんな中で、トレーニングの前後の食事を工夫してみようと思い立ちました。
当時はまだ栄養についての知識も乏しく、トレーニング後にタンパク質を多めに摂る、疲労回復に良いと言われる食材を調べて食べてみる、といったシンプルな内容でしたが、それでも驚くほど効果がありました。練習の疲れが残りにくくなり、少しずつ筋力もついてきたのです。
この経験を通じて、ただトレーニングをするだけでなく、食事や栄養の重要性を意識するようになりました。しかし、実際に選手としてプレーしていると、目の前の試合や練習に集中するあまり、なかなか食事や栄養にまで気が回らないという現実も感じるようになりました。
トレーニングの効果を最大限に引き出し、パフォーマンスを向上させるためには、食事は非常に重要です。そのことをもっと多くの人に伝えていきたいと考えました。
そして、自分自身も栄養に関する知識をさらに深めたいと思い、栄養学が学べる学校へ進学し、管理栄養士を目指すことを決意しました。
管理栄養士になるまでのエピソードを教えてください
栄養士の資格を取得してからの3年間、管理栄養士として必要な実務経験を取得するまでの苦労と成長──管理栄養士を目指した“実務”と“勉強”のリアル。
栄養士の資格を取得し、次は管理栄養士を目指していましたが、そのためには3年間の実務経験が必要であり、就業しながら国家試験の勉強もしなければならないという現実に直面しました。その両立は想像以上に大変でした。
実務経験を積むため、給食会社で勤務し、マネージャーを任せていただく機会にも恵まれました。社会人としても貴重な経験を積むことができた反面、業務量が多く、なかなか勉強の時間を確保できず苦労の連続でした。ようやく予備校に通えるようになっても、勉強中に職場から電話がかかってくることもあり、集中するのが難しい日々が続きました。
就業しながら管理栄養士を目指して勉強を続けることが、ここまで大変だとは正直思っていませんでした。しかし、学んだ知識を実務の中で活かすことができるのはとても刺激的で、忙しくも充実した3年間だったと、今では前向きに振り返ることができます
その後管理栄養士になってみてどうでしたか?
夢の舞台は遠かった──管理栄養士としての第一歩はレストランから
管理栄養士の資格を取得し、「いよいよスポーツの世界へ!」と意気込んでいたのですが、当時はスポーツ業界で栄養士として働ける場がほとんどなく、やむを得ずレストランなどで働きながら、レシピ開発などの業務を行っていました。
気がつけばレストランでも責任あるポジションを任されるようになり、やりがいを感じつつも、そのまま10年が経過していました。

ある日、スポーツクラブで栄養士の求人を見つけ、「これだ!」と直感的に応募を決めました。
これまで築いてきた環境を離れることに不安もありましたが、栄養士を志した原点でもあるスポーツ業界への想いをどうしても捨てきれず、「ゼロからでもいい、挑戦しよう」と心を決めました。
実際にスポーツ業界で管理栄養士として働き始めてみると、栄養の知識だけではなかなかお客様に受け入れてもらえない現実に直面しました。その中で、自分にはトレーニングに関する知識が圧倒的に足りていないことに気づかされ、トレーナーとしての学びも本格的にスタートしました。
地道に努力を重ねる中で、少しずつパーソナルトレーニングなども担当させていただけるようになり、今では栄養学とトレーニング学の両面から、より効果的なアプローチでサポートができるようになりました。

独立し、開業に至った経緯を教えてください!
運動を行う人にもっとコンディショニングの大切さを伝えたい。自分のように活躍の場がなく一歩を踏み出せない人の目標になりたい!
スポーツクラブでトレーニングサポートを行う中で、ダイエット支援やアスリートのサポート、食事指導など、さまざまな経験を積ませていただきました。
その一方で、整体師としても活動の機会をいただき、実際の現場を通して体のケアや不調への対応など、コンディショニングの重要性を深く学ぶことができました。
そうした経験を重ねる中で、「自分はやはりコンディショニングを専門としてやっていきたい」という思いが次第に強くなっていきました。
それは、ハードなトレーニングだけではなく、体調や状態を整えることの大切さを、もっと多くの人に伝えていきたいと感じたからです。
また、私自身がやりたいと思い続けながらも、活動の場が見つからずに10年間もチャレンジを先延ばしにしてきた経験があります。
だからこそ、今まさに「やりたいことがあるのに、一歩が踏み出せない」と悩んでいる人たちにとって、自分の姿が少しでも勇気や希望、目標になれたら──そんな思いを持ちながら、今も活動を続けています。
現在の活動内容について教えてください
企業やスポーツチームを中心に年間3,000人以上の方にコンディショニングサポートを実施。
関東リーグ所属の女子フットサルチームのサポートや、スポーツジムでの栄養セミナー講師としても活動。

現在は企業様への訪問による健康講演なども行っており、団体のお客様を含めると、年間3,000人を超える方々にセッションを提供させていただくようになりました。
チームや団体だけでなく、今後は個人へのサポートもさらに積極的に行っていきたいと考えています。
また、YouTubeやTwitter・InstagramなどのSNSが発展し、健康や栄養に関する情報が手軽に手に入る一方で、誤った知識が拡散されてしまっている現状にも強い危機感を抱いています。
そうした誤情報は、ケガの原因になったり、健康状態をかえって悪化させてしまうリスクもあります。だからこそ、私は「正しい栄養知識」をできるだけわかりやすく伝えること、そして一人ひとりに合った食事やトレーニングの方法を提供することを大切にしています。
今後の抱負について教えてください!
オンラインサロンを開設して栄養士・管理栄養士の新しい働き方を発信していきたい!

栄養士・管理栄養士の多くの就職先は給食施設・老人ホーム・病院となっていてスポーツ業界に進む人の割合は僅か数%と限られています。
他の業界で働きたい!と思っても活動する場がなかったり、経済的な理由から諦めざるを得ないケースも多くあります。
自分自身の経験から、栄養学+αの知識をしっかり身につけ、一歩踏み出すことができれば、きっと新しい可能性や働き方を見つけることができると考えています。
こうした自分自身の経験やみなさんの悩みなどを共有できる場としてオンラインサロンを開設し、情報交換だけではなく、栄養士・管理栄養士が活躍できる場を広げていきたいというのが自分の次の目標です。
また昨今、フリーランスという言葉をよく耳にしますが、栄養士・管理栄養士の方以外でも、フリーランスとして働いてみたいと考えている方が、一歩を踏み出すきっかけになるようなコミュニティも作っていきたいと考えています。
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