私たちの体は、食べる時間と食べない時間によって、代謝・ホルモン・内臓機能に大きな変化をもたらします。「16時間ダイエット(16:8ファスティング)」は、こうした体の仕組みを活かしたシンプルなダイエット法として、今注目を集めています。
この記事では、管理栄養士監修のもと、初心者にもわかりやすく、健康意識の高い方にも響く内容で、メリット・デメリット・やり方のコツをお伝えします。

目次
- 16時間ダイエットとは?
- 科学的に見た5つのメリット
- 注意すべき5つのリスク・デメリット
- 成功させる実践ポイント
- 向いている人・向かない人
- まとめ
16時間ダイエットとは?
「16時間ダイエット」とは、1日24時間のうち16時間を断食し、8時間だけ食事する時間(イーティングウィンドウ)を設ける方法です。英語では「16:8インターミッテントファスティング」とも呼ばれます。
実践例
- 夕食を19時に終える → 翌朝11時まで断食
- 朝食を8時に取る → 午後4時以降は食べない
断食中は、水・お茶・ブラックコーヒーなどのカロリーゼロ飲料はOKとされることが多く、睡眠時間を含めて行うため、実際には負担が少ないのも特長です。
科学的に見た5つのメリット
研究データにもとづいた16時間ダイエットの主なメリットを以下にまとめます。
項目 | 効果 | 補足 |
---|---|---|
体重・体脂肪の減少 | 摂取カロリーが自然に抑えられ、脂肪燃焼が進む | RCTやメタアナリシスにより確認 |
血糖値とインスリン感受性の改善 | 空腹時間が長くなることで血糖変動が安定 | 糖尿病予防に有効とする研究も |
消化器官の休息と修復 | 胃腸が休まり、腸内環境の改善も期待できる | 腸内細菌バランス改善の報告あり |
オートファジーの活性化 | 細胞の“掃除機能”が働き、老化抑制効果が期待 | 動物実験で寿命延長の報告も |
心代謝マーカーの改善 | コレステロール・中性脂肪・血圧に良い影響 | 長期的な研究は今後の課題 |
注意すべき5つのデメリット・リスク
1. 空腹・ふらつき・低血糖
初期段階では、空腹やふらつきを感じることがあります。特に普段から間食が多い方は注意が必要です。
2. 食後の過食・血糖急上昇
断食明けにドカ食いすると血糖値が急上昇し、ダイエット効果が相殺されてしまいます。
3. 栄養バランスの乱れ
食事回数が減る分、タンパク質・ビタミン・ミネラルなどが不足しやすくなります。特に女性は鉄・亜鉛・ビタミンB群に注意。
4. ホルモンバランスへの影響
女性の月経不順、ホルモン乱れ、肌トラブルの原因になることも。無理な継続は禁物です。
5. 向かない体質・状態がある
妊娠中、成長期、持病のある方、過去に摂食障害がある方は、医師と相談の上で行うべきです。

成功させる実践ポイント
1. 断食時間は徐々に延ばす
最初は12〜14時間から始めて、慣れてきたら16時間へ移行しましょう。睡眠をうまく活用すると続けやすいです。
2. 最初の食事を超重視
ファーストミール(1回目の食事)は、低GI+高タンパク+食物繊維多めの組み合わせを意識しましょう。
3. 良質なタンパク質をしっかり
1日2食で不足しがちなタンパク質は、毎回の食事でしっかり確保。魚・鶏・大豆製品を中心に。
4. 水分をたっぷり摂る
空腹をまぎらわせるだけでなく、代謝促進にもつながります。コーヒーやお茶もOKですが、カフェインの摂りすぎには注意。
5. 運動は「食後」が基本
筋トレや有酸素運動は、エネルギー補給後に行うのがベスト。断食中の激しい運動は避けましょう。

向いている人・向かない人
向いている人
- デスクワーク中心で活動量が少ない人
- 間食の多い生活を見直したい人
- カロリーより時間で食事を管理したい人
- 食事のルールがある方が続けやすい人
向かない人
- 妊娠中・授乳中の方
- 成長期の子ども・高校生以下
- 糖尿病・低血圧など持病がある方
- 過去に摂食障害歴がある方
- アスリート・重労働の方

まとめ
16時間ダイエットは、食事の“量”ではなく“時間”に注目することで、自然な摂取カロリー調整と代謝の活性化を目指すダイエット法です。
✔ 体重管理
✔ 血糖コントロール
✔ 腸活・オートファジー活性
といった多面的な効果が期待できる一方で、正しい食事設計と無理のない運用が成功の鍵です。
注意すべき点として体脂肪を効果的に落とすことが期待できますが、筋肉も一緒に落ちやすいという側面があります。そのため、ファスティング中でも筋肉量を守るために「タンパク質をしっかり摂ること」が非常に重要なポイントとなります。
特に、痩せた後のリバウンドを防ぐためにも、しっかりタンパク質を摂取して筋肉を落とさずに基礎代謝を保つことが成功のカギと言えるでしょう。
まずは無理のない範囲から始めて、体調と相談しながら継続していきましょう。
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