運動前の準備というと、「怪我予防」のイメージを持つ方が多いかもしれません。しかし最近では、単純なストレッチだけではなく、“神経”“筋温”“姿勢”“呼吸”まで整えることで、パフォーマンスや疲れにくさが変わることが注目されています。
特に、デスクワークが多い方や40代以降では、「運動不足のまま急に動く」ことで身体に負担がかかりやすくなります。実際、膝や腰を痛める方の多くは、筋力不足だけでなく“準備不足”も関係しています。
逆に言えば、たった5分でも身体を整えてから動くだけで、動きやすさや疲れ方が変わる可能性があります。
今回は、スポーツ前だけでなく、ウォーキング・ジム・ゴルフ・登山・ランニング前にも使える「疲れにくい体を作る運動前ルーティン7選」をご紹介します。

なぜ「最初の5分」で体は変わるのか
運動前の身体は、実はまだ“動く準備”ができていません。
特に現代人は、長時間座っている時間が長く、スマホによる猫背姿勢や浅い呼吸が増えています。その状態のまま急に身体を動かすと、一部の筋肉や関節に負担が集中しやすくなります。
一方で、軽い準備運動を行うことで、筋温上昇・血流改善・神経伝達の活性化が起こりやすくなります。つまり、準備運動は単なる柔軟体操ではなく、“脳と身体をつなぐスイッチ”のような役割を持っています。
特に「最初の5分」で身体の反応は大きく変わると言われています。
運動前ルーティンが果たす4つの役割
① 怪我予防
もっとも有名なのがこの効果です。
筋肉や腱が冷えた状態では、急な動きに耐えにくく、肉離れや関節痛のリスクが高まりやすくなります。特に、ふくらはぎ・太もも裏・肩周囲はトラブルが起きやすい部位です。
② パフォーマンス向上

身体が温まることで、筋肉の収縮速度や反応速度が向上しやすくなります。
「今日は身体が軽い」と感じる日は、実は筋温や神経系がうまく働いている可能性があります。
③ 疲れにくさ

呼吸や姿勢が整わないまま動くと、一部の筋肉ばかり使いやすくなります。
肩に力が入りやすい方や、腰ばかり使う方は、疲労が偏りやすい傾向があります。準備運動は、全身をバランスよく使う準備にもなります。
④ 自律神経の切り替え
軽く身体を動かすことで、交感神経が適度に働き、「これから動く」という状態へ切り替わります。朝や仕事終わりに身体が重く感じる方ほど、この切り替えは重要です。
実際、準備運動をしている人はどれぐらい?
スポーツ庁の調査では、運動習慣がある人でも「十分なウォーミングアップを毎回行っている人」は意外と多くありません。特に一般層では、「時間がない」「面倒」「すぐ始めたい」という理由で省略されがちです。
しかし、プロスポーツ選手ほど“準備”に時間を使います。
これは単純に身体を柔らかくするためだけではなく、「良い状態を再現するため」です。毎回同じ流れを行うことで、脳と身体が「これから動く」と認識しやすくなるのです。
たった5分でOK。運動前ルーティン7選
まずは全体像を見てみましょう。
| 種類 | 目的 | 時間目安 |
| 深呼吸 | 呼吸と自律神経調整 | 30秒 |
| 肩回し | 上半身の緊張軽減 | 30秒 |
| 股関節回し | 下半身の可動域向上 | 40秒 |
| その場足踏み | 体温上昇 | 40秒 |
| かかと上げ | ふくらはぎ活性化 | 30秒 |
| 軽いスクワット | 全身連動 | 1分 |
| 前後ランジ | バランスと安定性 | 1分 |
合計しても約5分程度です。
① 深呼吸
最初におすすめなのが「呼吸」です。
鼻から吸って、口からゆっくり吐くだけでも、肩周囲の余計な力が抜けやすくなります。
現代人は胸だけで呼吸する“浅い呼吸”になりやすく、首や肩が緊張しやすい状態になっています。まずは呼吸で身体の力みを抜くことが重要です。
② 肩回し
肩甲骨周囲を動かすことで、上半身全体が動きやすくなります。
デスクワーク後は肩甲骨が固まりやすく、胸も閉じやすくなっています。大きく回すことで、胸郭の動きも改善しやすくなります。
③ 股関節回し
股関節は「身体のエンジン」とも呼ばれる重要部位です。
ここが固まると、腰や膝へ負担が集中しやすくなります。ゆっくり円を描くように回すことで、可動域を確認しながら動きを出していきます。
④ その場足踏み
意外と効果的なのが、その場足踏みです。
軽くリズムよく行うことで、心拍数が上がり、全身の血流も改善しやすくなります。特に朝は体温が低いため、急な運動前にはおすすめです。
⑤ かかと上げ
ふくらはぎは「第二の心臓」と呼ばれています。
ここを刺激することで、血流循環が改善しやすくなります。また、ランニングやウォーキングでは、ふくらはぎの働きが非常に重要になります。
⑥ 軽いスクワット

スクワットは全身連動を作る代表的な動きです。
深くしゃがむ必要はありません。ポイントは“軽くリズムよく”行うことです。呼吸を止めずに行うことで、身体全体が温まりやすくなります。
⑦ 前後ランジ

最後はバランス系の動きです。
片脚ずつ前後に踏み込むことで、股関節・体幹・足首を同時に使いやすくなります。また、「今日は右が硬い」「左が安定しにくい」といった身体の左右差にも気づきやすくなります。行う際は膝がつま先より内側に入らないように意識しましょう。
5分でも継続すると身体は変わる
身体は、「急に頑張る」より、「毎回少し整える」ほうが変わりやすいことがあります。特に40代以降は、「昔は平気だったのに」「急に怪我しやすくなった」「疲れが抜けにくい」と感じやすくなります。これは筋力低下だけでなく、“身体の準備能力”の低下も関係しています。

だからこそ、運動前の5分が重要になります。
準備運動は特別な技術ではありません。毎回同じ流れで身体を整えるだけでも、怪我予防・疲労軽減・パフォーマンス維持につながる可能性があります。
まずは完璧を目指さず、「5分だけやる」ことから始めてみましょう。
参考文献
Behm DG, et al. Effects of warm-up on physical performance: A systematic review. Sports Medicine. 2021.
Fradkin AJ, et al. Effects of warming-up on physical performance. Journal of Strength and Conditioning Research. 2020.
Silva LM, et al. Dynamic warm-up protocols and performance outcomes. International Journal of Sports Physical Therapy. 2022.
スポーツ庁「スポーツの実施状況等に関する世論調査」2023.
えいよう整体
【えいよう整体】のご予約は公式ラインよりお願いいたします。←こちらをクリック

【えいよう整体】のご予約は公式ラインよりお願いいたします。←こちらをクリック

健康セミナーのご依頼はメッセージからお願いいたします。
実践型・健康講座のご案内
年間100本以上の実績|幅広いニーズに対応
企業、自治体、教育機関などで、年間100回以上の講演・講座を実施。働く世代からシニア層まで、あらゆる年齢層・職種に対応した柔軟な設計が可能です。
他社の半分以下の予算も実現|圧倒的コストパフォーマンス
有名講師や大手セミナー会社に比べて、予算は半分以下でのご提案が可能。限られたご予算でも、質の高い講座をご提供します。
高いリピート率と満足度|選ばれ続ける理由
参加者・主催者の満足度が高く、リピート率も非常に高いのが特長です。「またお願いしたい」という声が多数寄せられています。
健康の三本柱にフルアプローチ|食事・運動・体ケアを網羅
単なる座学にとどまらず、栄養指導・エクササイズ・セルフ整体などを組み合わせた実践型プログラムを提供。一人でも継続できる「セルフケア習慣」へと導きます。
講座後のアフターフォローも充実|個別対応可能
必要に応じて、個別カウンセリングや整体、栄養指導など、より深く一人ひとりに寄り添うサポートも可能です。
“聞いて終わり”ではなく、“変わるため”の講座
科学的根拠に基づいた情報を、日常生活に落とし込みやすく構成。「すぐに試したくなる」「続けられそう」と感じてもらえる、行動変容を促す内容です。
健康経営の一環として、または地域住民の健康増進企画として、ぜひご検討ください。ご相談・ご依頼はお気軽にどうぞ。
健康セミナーのご依頼はメッセージからお願いいたします。

